猫を飼うなら純潔猫か、MIXか?

 

猫と一言で言っても沢山の種類があります。
そして猫を大きくわけると「純潔猫」と「MIX」の2種類となります。

 

純潔猫とは、その名の通り、純潔種の猫です。
有名どころでは、ノルウェージアンフォレストキャット、アメリカンショートヘアー(アメショー)、マンチカン、シャム、ロシアンブルー、ソマリ、メインクーンなどなど。いろいろな協会が猫種数を掲載しており、世界共通の数はありませんが、例えばIPCBA(International Progressive Cat Breeders Alliance)は73種類を特定しています。CFA(Cat Fancier’S Association)41種類を特定しています。

 

これら純血種の猫が欲しい場合は、ペットショップで購入するか、ブリーダーさんから直接購入することになります。
お値段はその時の人気や、同じ種類でも毛の色などによって異なりますので、欲しい種類が決まったらいろんなペットショップやブリーダーさんのホームページで確認されることをお薦めします。

 

銀次郎としてはペットショップで購入されるよりもブリーダーさんから直接購入されることをおすすめします。
ブリーダーさんはその猫種を専門に扱ってらっしゃいますので情報も豊富です。
また、子猫の健康状態もよく、しっかり手入れされて育てられています。
そしてこのようなブリーダーさんは、ペットショップに卸したりはしません。
直接取引して、飼い主さん候補を見極めるブリーダーさんが多いです。

 

ペットショップで売られている子猫は、少し事情が違います。
たしかにペットショップもブリーダーさんから卸してもらって販売していますが、ペットショップに卸すブリーダーさんは上記のようなブリーダーさんとは少し違う場合が多いです。
もう少し管理が雑多であったり、純潔と言いながら多少違う系統が入ってきていたり、曖昧でグレーな部分も多いです。
また、このようなブリーダーさんの中には、生まれた子猫がの毛色がわずかに欲しかった(または売れ筋)の色と違うだけでその子猫を簡単に捨ててしまう人もいます。                                                      そのような子猫を何匹か銀次郎でも保護したことがあります。

 
お金をかけずに猫を飼いたい。どんな種類でもいい。日本猫がいい。
そういう方は、いわゆる「MIX(ミックス)」と言われる猫を飼うことになります。
MIXとは、純潔でないことです。
三毛猫だったり、キジトラ、サバトラ……などと毛色で呼ばれる猫たちです。
銀次郎の看板猫の銀次郎や玉三郎もMIX(サバトラ)です。

 
また、中には純血の色を濃く残しているMIXの子もいます。
例えば、この子

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この子は弊店が子猫の時の保護した子ですが、先祖?にロシアンブルーが入っています。
目の色がロシアンブルー特有の色ではないので、先祖か三親等以内ぐらいでMIXが入っていると考えられます。
また、シャムの子を拾ったこともあります。
目の色もシャムのままです。
ただ、わずかにMIXが混じっています。
こういうMIXの子が欲しい場合は、保護活動されている団体さん、里親募集サイト、動物病院などの掲示板などで探されるのが一番早いかと思います。

 
また知人の猫ちゃんに子猫が生まれたなどの情報から辿っていくのもアリです。
ただ最近は、家で飼われている猫は去勢・避妊している率が高いです。
特にMIXの猫は去勢・避妊率が純血猫よりも高いため、こういう子猫をもらうとなるとどうしても野良猫が子猫を産んだのを保護した方からもらったり、そういう子猫を保護した保護団体さんから譲り受ける場合が多くなります。

 
弊店でも季節になると里親様募集を出させていただきますが、知人が半分飼っている状態の野良猫が、用意した軒下の箱の中で子猫を産んだなどのケースがやはり多いです。

 

お外で産まれた子は大丈夫なのか?
よく訊かれる質問です。
たしかに、いろいろ不安に思われることが多いかと思います。
答えは「状況によるけれど、しっかりした団体さんや個人の方が募集されているのであれば大丈夫」

 
弊店でもそうですが、子猫を拾った場合の手順は次のとおりとなります。
(1)病院につれていき、一通り検査してもらい病気やけがの有無を確認。
ノミダニ処置。性別、推定年齢確認
(2)少し保管して栄養状態などを向上
(3)里親様募集

 
里親様募集する時点で、ある程度の健康状態や病気の有無を確認し、処置を施してあります。
先天性の病気がある可能性は残りますが、それ以外は元気に育つことにある程度確信が持てた上での募集となるので、お外の子が良くないということは決してありません。
逆に純血種の猫はその血統特有の病気を発症することもあり、「ちょっとのことでは健康を害さない」「しぶとく元気」という意味では、MIXの子の方が健康という統計もでています。

 

 

 

猫アレルギーがあったら、どうすればよいか?

どんなに猫が好きでも、猫アレルギーがある方は基本は「飼わない」方がよいです。

猫アレルギーとは、猫に触れたり猫がいる環境にいると、目がかゆくなったり、くしゃみがでたり、皮膚が真っ赤になり発疹が出たり、咳がとまらなくなったりする症状がでることです。

こういうアレルギーがあることを知らずに飼うと、後になって自分または家族がアレルギー持ちだとわかり、結局猫を捨てるということになりかねません。

その猫はどうなるのか?

偶然にも別の飼い主さんが見つかればいいですが、ほとんどの場合は保健所で殺されてしまいます。

保健所に持ち込まれて殺される猫の約20%が飼い主さんが「飼えなくなったから」と持ち込んでくる「元家族」の猫です。
そうならないためにも、飼う前に家族全員にアレルギーがなくて大丈夫かを確認しておくのは飼い主として絶対必要なことです。

確認は、皮膚科、耳鼻科、内科などのお医者さんに行けばしていただけます。
一応行く前に電話をしてやっているか確認してから行かれるのがよいかと思います。

ちなみに私は耳鼻咽喉科で花粉症のアレルギーチェックと一緒にやっていただきました。
保健適用項目です。

また、飼い主さんの中にはアレルギーがあるのがわかっていて飼われている方もいらっしゃいます。

そういう方は「軽いアレルギー」症状が出る方で、最初暫くは発疹が出たりするけれどしばらくするとおさまるという程度のアレルギーの方がほとんどです。
重篤なアレルギーの場合は、やはり飼えないとあきらめるしかないようです。

スクラッチテスト(プリックテスト)
即時型アレルゲンを検出するための簡単な検査法です。
前腕屈側を貼りで軽くこするか刺すかして、その上に抗原液1滴垂らして様子を見ます。
アレルギーが起これば赤くなったり湿疹が出たりします。

IgE-RAST法
物質に対する特異的なIgEの存在を血液検査で調べる方法で、一般的にはRASTテストと言います。
いろいろな物質に対するアレルギーを定量化して判断できますが、数値の解釈が大きく変わる場合があるので要注意です。

猫を飼うと固定費と突発費が発生します。

どちら猫を飼うのにはいろいろお金がかかります。
一生面倒を見ていくだけの経済力がないと、飼い主にとっても猫にとっても大変です。
経済面で不安を感じらることがあれば、少し猫を飼うことを先送りにするのも一つの手です。

 

(1)初期費用
トイレ用品、ベッド、おもちゃ、フードボールなど、最低限のグッズを揃える必要があります。
これらは1匹飼でしたらその後買い足すこともなく一度きりの費用となりますが、頭数が増えるとその分また買い足していく必要があります。

 

(2)日々のごはん(餌)代金

何を食べさせるのか……ドライフードだけなのか、ウェットもあげるのか、おやつをあげるのか、プレミアムフードにするのか普通の量販店で売っているものにするのか……

組み合わせによって価格は変わってきますが、それでもタダではありませんので1か月数千円程度コンスタントにかかると見越しておいたほうがよいです。

頭数が増えれば、その分もちろん金額も増えていきます。

また、食にこだわる飼い主さんの場合は、最初のうちどの種類や銘柄がいいか飼い主が迷い、「フード難民」となる確率が高いので、余計に費用がかさみます。

どちらにしろ、フードは一生死ぬまでかかる費用ですので、しっかり頭に入れておきましょう。

お金がないから食べさせられない、与える量を減らす、では本末転倒です。

 

(3)トイレの消耗品

猫のトイレにはいろいろな種類がありますが、どれを使うにしろ消耗品があり、それを飼い続けていかなくてはなりません。1頭であれば毎月でも1000円以上は費用が発生しますので、トイレの分も計算にいれて予算組みされるとよいかと思います。

またトイレを定期的に洗ったり、きれいにするというお金ではない人的労力もかかります。

 
(4)破壊される家具や電気製品の修理(パソコン電源など)
侮ってはならないのが、この猫によって破壊される家具や電気製品の修理代または新しいものを買うお金です。

例えばソファーやカーテン、障子など。
猫によって違うので、絶対にソファがボロボロになるとは限りません。カーテンも登る猫と登らない猫がいるので、これも猫次第です。
ただ、汚くなったりボロボロになる可能性が高いです。
最初から「このソファは爪とぎ用」と決めてしまえば、特に買い替えたり、痛みにどうしようか迷う必要もありませんが、もし綺麗なままで使いたいとなると、猫の爪とぎをソファでやらせないようにするか、定期的に貼り換える必要があり、費用が発生します。

その他、猫にもよりますが、電気製品のコードをかじる猫がいます。
ストレスだったり何か不満に感じるからかじるようですが、これが飼い主にとってはかなり痛い出費です。
例えば扇風機のコードなどは、扇風機本体にくっついているので、このコードを修理するとなると、最悪扇風機ごと買い替えなくてはなりません。
またパソコンの電源コードやネット用ケーブルなども地味に痛手です。

対策としては、各コードにプロテクターを巻いておくことです。
プロテクターは100円ショップで売っています。
これを巻いておくと、猫もかじりません。
また、猫も成長するにつれてかじらなくなっていく子がほとんどです。

かじるのはともかくも、気をつけなくてはならないのは、かじられたコードから漏電したり発火したりする可能性です。
恐いので、気を付けてください。

我が家では以前、電子レンジのコードをかじられていることに気が付かず、電源を入れてかなり火花が散って怖い思いをしたことがありました。
……でも、猫を叱ってはいけません。ぐっとこらえます。なかなか難しいですけど(笑)

 

(5)動物病院にかかる費用
ワクチン接種、健康診断、その他病気など動物病院にかかる費用も考えておく必要があります。
ワクチン接種:通常は、生後2か月、3か月、1年目、その後は毎年打つというのが一般的ですが、最近では生後2か月、3か月、1年目を打ってからその後は数年に1回というパターンも出てきています。
完全室内飼いで特に野良猫との接触がなければ、最初の3回(2か月目、3か月目、1年目)を終えた後は特に必要ないというお医者さんもいらっしゃいます。
成猫になってからの接種については、飼い主さんが考えればよいかと思います。
ただし、最初の3回(2か月目、3か月目、1年目)は必須です。
特に2か月目と3か月目に打つか打たないかは非常に重要です。母ネコからの免疫がなくなる時期に打つこれらのワクチンは、ここで打たないとその後通常の健康が維持できずらい体になるとも言われていますので、必ず打つようにして下さい。

値段:完全室内飼いの猫が打つ3種は、だいたい3500円~5000円ぐらい(+8%消費税)で各動物病院によって値段設定が違います。

診断: ちょっと具合が悪いかなと思って病院に連れて行く場合、初診料(または再診料)、診断料、お薬などですぐに5000円~10000円ぐらいはかかるので、少し多めに用意していくのがよいかと思います。
動物病院は基本「自由診療」といって、各病院で初診料金もお薬代もバラバラです。金額は自由設定です。

猫を飼うときの、住環境条件は?

猫を飼うには、ある一定の環境条件が必要となります。

 

(1)家
一軒家や自己所有マンションが理想です。
一軒家であれば、階段があればよりベターです。
賃貸アパートの場合は、猫を飼うことができるかどうかを事前に確認しておく必要があります。
最近は「ペット可」「ペット相談」の賃貸物件も多いですが、こういうのは大抵「犬のみ」の場合が多いです。
まだまだ賃貸物件での猫の飼育は家主さんから拒否されるケースが多いです。
理由は猫が壁で爪とぎしたりするという固定観念から来ているようですが、現実に「猫はダメ」というところも多いので、事前確認は必須です。
たまに大家さんに黙ってればわからないから……とペット不可または犬のみ可の賃貸物件で猫を飼っていらっしゃる方を見かけますが、これは万が一見つかった場合に退去するか猫を飼うことを止めなくてはならず、どちらを選んでも苦しむことになります。

 

(2)子猫時期は家に誰かいること
子猫の時期および叶うならば満1歳になるぐらいまでは、誰かが常に家にいる環境が必要です。
とくに子猫の時期やご飯も日に何度も食べさせたり、トイレの粗相をすぐに始末したりとやることは沢山あります。
急に具合が悪くなったりするのも子猫の時期が一番多いので、そういう時期には誰か家族の1人が常にいる環境である必要があります。

また、猫の猫格形成面から考えても、小さい頃は誰か家にいたほうが、猫も人間やその他生き物に対して慣れ度が高くなり、その後も性格が穏やかになったり丸くなる確率が高いです。

 

(3)家族全員が飼うことに同意していること
当然です。
誰か一人でも反対の家族がいるのであれば無理強いしてはいけません。
猫は敏感に人の間に流れる空気を感じ取ります。
自分のことが嫌いな人間もすぐにわかります。

 

 
(4)海外勤務や引っ越しなどの予定がないこと
仕事での都合はあまり先のことは予定がわからないと思いますが、最低限飼い始める時点でこのような事態が起こることが考えられないことが前提です。
今は海外転勤にも猫を連れて行こうと思えば連れていくことはできますし、引っ越し先も猫がOKの物件を借りようと思ったら借りることができます。
ですが、物理的には問題なくとも、猫にとっては非常に負担となります。
猫は家につくと言われるように、自分の環境が変わることに敏感です。
できればあまり環境を変えずに過ごさせてあげるのがベターです。
それでもどうしても……の時は、なるべく早い段階から猫に「引っ越しをするよ」と都度教えてあげましょう。
猫は「わかった」とは言わなくても、ちゃんと飼い主さんの言うことは感じて理解してくれます。

猫はちゃんと見ています!

猫を飼いたい。
猫を飼おう。

……そう思ったり決める前に、もう一度「猫と暮らすということがどういうことか」を考えてみて下さい。

猫の現在の平均寿命は15-18年。
その長い時間、飼い主として自分の時間とお金を沢山費やしていかなくてはなりません。
今まで簡単に行けていた旅行も、猫がいるから行けなくなるかもしれない。
猫がいるから掃除の頻度が増える。
猫がいるから余分な出費が増える。

猫は飼い主に「癒し」をくれます。
「楽しい時間」もくれるかもしれません。
その対価として飼い主が猫のために費やす時間とお金。
これが見合うかどうか……?
そう考えるのであれば、猫は飼わない方がいいです。

なぜならば、物量面だけで考えれば、猫が飼い主に与えてくれるものと飼い主が与えるものでは差があるからです。

「猫を飼う」ということは「命を飼う」ことです。
その猫が死ぬまでの全責任を負うということです。

引っ越し先が動物ダメだから。
子供が生まれたから。
大きくなって可愛くなくなったから。
言うことをきかないから。

様々な理由で、飼っていた猫を捨てる人が沢山います。
家族だと思っていた飼い主に捨てられたらどういう気持ちになるのか?

猫はわかっています。
飼い主が自分をどう思っているのか。
飼い主が自分をどうしようとしているのか……