里親募集の里親様条件が厳しいわけとは?

いろいろな保護団体や個人の方が里親募集をされています。
ある程度の条件を満たしていて、終生面倒を見てくれることをお約束していただける方に譲渡します。
基本、お金はかからず、無料で猫をもらうことができます。
ただし、こういう里親募集はペットショップで購入するよりも条件が厳しいことが多いです。

 

よく「里親募集の条件が厳しすぎる」というお話をききます。
子猫をもらいたくて、募集団体に問い合わせても、いろいろ条件が厳しいしもらうまでの手続きが時間がかかる団体さんもあるようです。
「もっと簡単にもらえると思ったのに」
そう不満をもらされる気持ちもわかります。
でも反面、そこまで厳しく里親様を厳選する募集団体の気持ちもわかります。

 

募集団体さんは「子猫を生涯しっかり面倒を見てくれる経済的にもちゃんとしている猫が幸せになれるご家庭」を探しています。
ただ可愛いとか、ブームだからという理由からではなく、心底可愛がって家族として育ててくれる里親様を探しているので、里親様希望の方を精査する目が厳しいです。
また、世の中には悪質な「自称里親希望」さんがいて、うっかり信用して子猫を渡してしまい、その後殺されてしまったりといった事件も絶えないため、募集団体側も慎重に慎重を重ねています。

 

大体一般的な条件としては、避妊去勢をすること、ワクチン接種を怠らないことなど、普通に飼う上で必要なことが多いですが、例えばマンション住まいの方、小さいお子さんがいるご家庭、転勤の多いご家庭などを遠慮いただく団体さんも結構あります。
また、最近は年齢制限もあり60歳以上の方にはお譲りしないなどの規定を設けているところもあります。

 

この年齢については、いろいろ議論がかわされるところです。
現在の60代の方といえばとても元気で若々しい方ばかりです。
ですので子猫をもらうのになんの問題があるんだ?と思われるかと思います。

 

ですが考えてみてください。
完全室内飼い猫の平均寿命は15-18年。
60歳で子猫を飼い始めたら、その猫が死ぬのは自分が75歳以上になってから。
その時自分が元気で車の運転もできる状態ならよいのですが、病気をしていたり、車の運転が出来なくなってきたなど日常生活が60歳のときと同じ用に送れない状況にあることは十分考えられます。
それでも高齢猫のために病院に行ったり世話をし続けなくてはなりません。
猫も高齢になれば病気もしますしボケたり日常生活に世話が必要となってくる場合が多いです。
老老介護とはまさにこのこと。

募集団体はこういう先のことまで考えて、その上で里親様を決めていることが多いです。

 

「私はもう60を超えているけど、私が何かあっても同居の娘が面倒を見てくれるから」
こう言われる方もいらっしゃいます。
でも、その娘さんが猫を絶対死ぬまで面倒みてくれる可能性は100%ではありません。
「家族」が「飼い主」と同じだけの愛情を注いでくれるかは、わからないのです。
それが恐いから慎重にならざるを得ないとも言えるでしょう。